夢とガラクタの集積場

落ちこぼれ三流エンジニアである管理人の夢想=『夢』と、潰えた夢=『ガラクタ』の集積場です。

VMWare ESXi 5.1update1をIntel マザボのPCにインストールした記録

こんにちは。

最近Stormで複数のバージョンを確認する等1台のマシンでは不便で仕方がない状態になってきたため、
Vagrant-Vsphere」を使ってこのあたりの環境をお手軽に管理しようと思い立ち、
家でサーバ用途として使っていたマシンにVMWare ESXi 5.1update1をインストールしてみました。

なのですが、その過程でいくつかのトラブルに遭遇したため、記録として残しておこうか、という記事です。
・・・まぁ、最終的には一部問題は残っているわけなんですが^^;

では、始めますね。

1.VMWare ESXi インストール先のマシンスペック

まずはインストール先マシンのマシンスペックです。

IvyBridgeが出たころに以下の要素を考えるとこの位になる・・・という比較的典型的な構成だと思います。

  1. それなりの性能を持つ
  2. コストパフォーマンス重視
  3. IntelNIC
  4. 上記の条件を満たしたうえで出来るだけ小さいマシン

2.まずはインストールを開始してみる → BIOS古いので起動不可

というわけで、インストールを開始してみました。
VMWare ESXi 5.1update1をダウンロードしてきてDVDに焼き、DVDからブートしてインストールを開始します。
すると・・・

Initializing ACPI....

と表示されたまま途中で停止してしまいます。

とりあえず、「vmware esxi initializing acpi」で検索。
すると・・・案の定というかなんというか、エラーが出ている旨のページが見つかりました。

■ESXi Hanging at Initializing acpi
http://totalpchealth.com/blog/pc-optimization/esxi-hanging-at-initializing-acpi

ページによるとBIOSを最新版にアップデートしろとのこと。
そんなわけで、IntelのページからBIOSファイル「EB0101.BIO」をダウンロードします。

インテル デスクトップ・ボード DH77EB
http://www.intel.com/cd/channel/reseller/ijkk/jpn/498882.htm

その上で、ファイルをUSBメモリに書き込み、USBポートに刺した上で再起動。
丁度BIOS起動時に「F7 BIOS Update」という表示があったため、F7を連打して起動します。

するとBIOS設定画面ぽいのが立ち上がり、そこから「EB0101.BIO」を選択できたので選択し、BIOSをアップデート。
アップデートした結果、GUIBIOSになりましたが、
結局キーボードで操作するため起動する度にClassic Modeに切り替える手間が増えたのはまぁご愛敬。

3.再度インストールを開始してみる → NICが認識できないのでインストールできません!

BIOSアップデートを行った結果、ESXiを起動する際に「Initializing ACPI....」と表示されたまま止まることはなくなりました。
ですが・・・
いざインストールを開始しようとすると、NICが存在しないからインストールできないよ、というエラーが。
どうやら、NICチップセット「82579LM」がESXiでは認識できない模様・・・あれれ。

再度似た症状の人を探してみると、以下のページに解決策があったため対応。
■ESXi5.0でIntel DQ67SWのNIC-82579LMのドライバーをインストールして動作できました
http://www.koiwaclub.com/koujis_blog/2012/03/esxi50intel-dq67swnic-82579lm.html

簡単にやったことを書いておくと、
VMware-VMvisor-Installer-5.1.0.update01-1065491.x86_64.iso(VMWare ESXi iso)」に対して
「ESXi-Customizer-v2.7.exe(ISOへパッチをあてるプログラム)」を用いて
「E1001E.tgz(82579LMドライバー)」をパッチをあててカスタムisoを作成、というものでした。

ですが、DVDを試行の度に焼いて無駄にするのはもったいないので、USBメモリからブートする手段を確認。
結果、以下のページの手順でUSBメモリmbrを焼いてVMWareESXiのファイルを読み込ませることができました。
■ESXi 5.0をUSBメモリからインストールする(Windows上で作業)
http://tumblr.case-of-t.net/post/12368968213/esxi-5-0-usb-windows

またまた簡単にやったことを書いておくと、
USBメモリをFat32でフォーマットし、syslinuxを用いてmbrを書き込む。
その上でDAEMON Toolsを使ってマウントしたカスタムisoからファイルを一通りコピーする。
一部のファイル名を変更してboot出来るようにする、というものでした。

とまぁ、これでとりあえずUSBメモリからブートしてインストールは可能になりました。

4.インストールして再起動 → Intel Boot Agentが起動してこけて起動しない(未解決)

上記までの対応の結果、VMWare ESXiは無事インストールすることができました。

ですが、次起動してみると「Intel Boot Agent」が起動し、
ネットワークからブートしようとしてこけてそのまま止まるという事象が発生。
DHCPが起動して初期化を行おうとして途中で止まってしまうというものでした。

その上で、BIOSでネットワークブートを無効化するとBootDeviceが無いという形で起動の試行もされない。
・・・ただ、起動時にBootメニューを開いてHDDを指定してBootするとESXiは起動するという。
いまいちわかりません。

以下のページを参照に、DOS起動してBootUtilで状態を確認したのですが、
NICには特にFlash Typeが指定されておらず、Wake on LANを無効化しても症状は変わらずという状態。
DOS起動用のUSBメモリを作る(DOS-on-USB編)
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1421usbdos/usbdos.html
Intel Ethernet Connections Boot Utility, Preboot images, and EFI Drivers
https://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?agr=Y&DwnldID=19186

結局、起動時にF10押してBootDevice選択させればOKのため、
かなり時間を使った挙句に未解決のまま行くしかないという状態でした・・・

以上、はまった記録。
最後の事象は何とか解決したいところなんですけどねぇ・・・

2013/10/09追記
コメントで「BIOSUEFI bootを有効にしてやれば、自動的に起動するようになる」というコメントを頂き、
実際にUEFI bootを有効にしたところ、自動的に起動するようになりました。
以前ネットワークブートを有効にする際にUEFI bootをオンにする必要があり、その関連項目と勘違いしていたのが誤りだったようです。
一定容量以上のディスクを読む場合やマスターブートレコードの容量が大きい場合の拡張ブートを行うか・・・の設定だったようです。